1章 出会い

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      3 と、言う訳でレイはリオと狩りに出ることにした。 理由は一つではない、 確かに報酬金は破格だ、しかし何より、この依頼をこなせればハンターランクを上げる、と言われたからだ。 ここまで言われれば嫌でも二人でやるしか無かった。 その途中で思ったのだ、最悪だ、と。 狩りが嫌なわけでもない、さっき喧嘩したばかりのリオと狩りに出るのが嫌なのだ。 実力はあるだろう、しかしどうにも気に喰わない。 恐らくリオもそう思っているのだろう、さっきから会話はほとんど無い。 そんな事を考えているうちに狩り場に着いた。 場所は森丘、もう何度も来ている場所。 二人は馬車を降り、狩りの準備を整える。 背中に背負った大剣、ヴァルキリーブレイドを抜き放った。 この剣は防具と同じくリオレイアの素材を使って作られた武器。 ハンターを始めた時に使っていたボーンブレイドを強化し、今これにいたっている。 リオも武器を取り出す。 武器はプロミネンスボウだ、リオのレウスシリーズと同じく、雄火竜リオレウスの素材で作られている。 最終準備を終えて、二人は拠点(ベースキャンプ)を出た。 まず目指すのはエリア4 狩り場のほぼ真ん中に位置する円形の草原だ。 エリアに入りその奥からかすかな唸り声が聞こえ、レイ達は近くにある岩に隠れ覗く。 「リオレウス……」 いたのはリオレウスだった、レイは左手に閃光玉(激しい光を放ち相手の目を暗ませる道具)を持ち言った。 「行くわよ、くれぐれも足手纏いにはならないでよね」 「そっちこそ」 ふんっ、と鼻で笑い岩から離れる。 リオレウスはレイを見付け、咆哮する!! 「うるっ……さい!!!」 力いっぱいリオレウスの眼前に閃光玉を投げ、炸裂! 「グオァァァァ!!!?」 激しい光に目を灼かれ、リオレウスが叫ぶ。 その顔にレイは背中の剣を抜くと同時に振り下ろす! 超重量のそれはリオレウスの顔に当たり仰け反らせた!
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