第 9 章 不信感

3/5
前へ
/129ページ
次へ
一方 修学旅行先で千秋は 友達の 本田 由利とおみやげを選んでいた。 「わぁ~これ・・・いいなぁ~」 千秋が目にしたのは ペアのペンダントだった。 由利はペアのペンダントに夢中になってる千秋を見て 「チイ 好きな子いるの?」 千秋はすかさず 「いるよ!」 「うそ~っ!誰?誰?誰?同じクラス?」 由利は必死に相手が誰か聞き出そうとしていた。 「学校にはいない・・・」 「えっ?よその学校?」 「年上・・・」 「えっ?中学生?」 「エヘヘ まだ内緒・・・あっ!これにしよっ・・・」 千秋はペアのペンダントを買った。 「ずる~い教えてくれたらいいのに・・・」 「ゴメン! 由利には絶対 教えるから・・・でも もう少し待って・・・」 少し不満そうな由利だが 「分かった・・・絶対 教えてよ・・・約束だよ!」 観光地を巡って ホテルに着いた。 渉の方では・・・ 渉の携帯が鳴った。 渉は家に帰っていた。 携帯に出ると健次だった。 「ようっ!俺 お前の家の近くまで来てるんだ・・・今から行くから・・・」 「いきなり・・・何か用か?」 「行ったら迷惑か?」 「イヤッ・・・別に・・・」 「たまには付き合えよ・・・じゃ 行くから・・・」 しばらくすると チャイムが鳴った。 「こんばんは~」 玄関に健次と玲子が買い物袋を提げて 立っていた。 「あっ!健次だけじゃなかったのか?」 ビックリした表情で渉が言った。 「お邪魔だったかしら?」 玲子はキョロキョロ 周りを見渡すように言った。 「一緒に呑もうと思って たくさん買ってきたの・・・」 「呑もうぜ!久しぶりに・・・・」 渉は呆然としていた。
/129ページ

最初のコメントを投稿しよう!

576人が本棚に入れています
本棚に追加