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「お邪魔しま~す・・・広~い・・・さすが一流デザイナー 美咲ブランドの坊っちゃまの自宅だわ」
「そんな事ないよ・・・」
渉は不機嫌そうに言った。
「何か作りましょうか?」
「あっ!いやっ買ってきてくれた物でいいよ・・・」
渉は千秋が作ってくれた料理を食べたかったから玲子には作ってもらいたくなくてあっさり断った。
買ってきた物の中は ワインやチューハイ カクテル 色んな お酒とツマミがあった。
玲子はガブガブ呑んだ。
「ちょっとピッチ 早いよ・・・大丈夫か?」
健次はいつもの飲み方と違う玲子に言った。
「なんで~呑んだらいけないの~」
絡み出した玲子を見て渉は
「相当 酔ってるな・・・二階で休ませとくか?」
「そうだな・・・玲ちゃん、ちょっと酔い 冷まそう・・・休ませてもらおう」
健次と渉は玲子を抱きかかえて二階の渉のベッドで休ませた。
健次と渉は下で飲みなおした。
玲子は下に二人が下りた確認をすると
(作戦成功!酔ったフリも難しいわ)
玲子は酔ってなかった。
静かに渉の部屋を出て
他の部屋を覗いた。
隣は千秋の部屋だった。
(ランドセル?もしかしてこの前の親戚の子 一緒に暮らしてるって事?)
玲子は疑問に思いながら
渉の部屋へ戻った。
すると渉の携帯が鳴った。
渉は部屋に携帯を置いたままであった。
着信は公衆電話になっていた。
玲子は恐る恐る 携帯に出た。
「モシモシ」
「あっ!ごめんなさい。間違えました。」
千秋は携帯に女の人が出たので 間違えたと思いもう一度かけ直した。
玲子は声で千秋だとすぐわかった。
「モシモシ・・・チイちゃん?アタシ玲子・・・」
「えっ?何で渉の携帯に?」
「渉???」
「あっ!渉兄さんの携帯に出るの?」
「あっ!今 遊びに来てるの・・・渉さんなら 今 シャワー浴びてるけど・・・」
千秋はショックで言葉が出なかった。
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