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星を愛した私
星空、光がゆらゆら、
虫の羽音が染み入る。
耳を澄まして、目を閉じても一つになれない歯痒さ。
小さな私が歩いた、
皆の笑い声響く。
声を殺して、目を開けど一つも叶わぬ温もり。
眩しくて
眠れそうになくて、自分の体温にだけ満たされる今夜は、不毛。
霧雨、街がゆらゆら、
誰かの叫びが聞こえる。
波に打たれて、泣き疲れた私はまた、思い出す。
春は終わり、
夏は落ち、
秋は過ぎ、
冬は消え。
隠れて踊ろう、
感覚が無くなるまで。
うるさくて
この心の臓が、
自分の感覚にだけ縛られる世界は、世界。
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