不機嫌なイヴ

1/1
前へ
/10ページ
次へ

不機嫌なイヴ

素晴らしき知的生命体、 縛られた脚と意識に天を仰ぎ、 微温湯に浸かる微笑。 剥ぎ取った皮を着飾り、 鮮やかに踊り歌い涙注ぎ、 憎しみに浸る微笑 もう、私はどこにもいない・・・ もうすぐ生まれ変わるわ、 何も持たずアナタのもとへ。 今すぐに。 目の前に立ち塞がれた、 弱者故の意識に神を信じ、 猿文字に浸る午後。 また、老いを繰り返すばかり、 明日を夢見て震えるわ、 いつか私になれると願い、 生きる価値が無いというのなら、 アナタにはもう触れられない、 ただ、それだけ・・・。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加