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バレンタインも過ぎ、3年も卒業ムードになってきた。
「なんか暇だねぇ~」
「そうだなぁ~」
最近、気温も段々高くなってきた気がする。
「お二人さん♪何してんの?」
例の如く、由香里が現れた。
「「何にも~」」
キレイにハモった。
そのあと二人―――由香里は放っておいた―――で笑いあった。
そんな平和な日常の中で、ありえてはいけない、いろいろな事態が起こってしまった………
始まりは昼休みのこと。
塚原が相変わらず柳と話そうと努力していた。
「柳~」
「………」
「無視しないでくださいよぉ~」
「………」
塚原もよく頑張る……
そりゃそうか。
鬼塚の話だと、塚原は柳に気があるらしいからな。
「はぁ~……ダメかぁ………」
この日も諦めたか……と思った、その時だった。
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