新しい日々

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パーティーで盛り上がった次の日―――つまり25日―――は、結局たいしたこともしないまま解散になってしまった。 家に帰ったら今度は香帆と雅兄が結婚するとか……… 年末はあれこれ忙しく終わった。 そして今日は大晦日。 今は最寄の神社で唯と二人でいる。 時刻は夜11時半。    「寒い~」    「寒いなぁ~」   さっきからこればっかり。 吐く息はかなり白い。 こんな寒いのによくこんなに集まる………    「寒ぃ~……」   そう言って、いきなり抱き着いてきた。 唯の身体は、小さく震えていた。 ちなみに、あのマフラーは着用。 二人で首に巻いている。    「颯君あったか~い……」    「そうか?」    「うん」   こっちはかなり寒いがな。
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