新しい日々

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 「私達何番だっけ?」    「60と61」   この番号は、鐘をつく順番だ。 もうすぐ始まるかな?    「それでは1番の方」   神主がそう告げ、鐘つきが始まった。 50分か…… ――ゴーン………… 鐘の音が、寒空に響く。    「唯?」    「何?」    「ぁ、いや。何でもない」    「…?」   あまりに静かだったから少し気になった。    「年明けるねぇ」    「そういえばそうだな」    「一年ってあっという間だねぇ」    「だな」   確かにあっという間だった。 今年はいろいろあったなぁ~…… 5月の終わりに告られて……… まぁとにかくいろいろあった。 今思うとホントにいろいろ………    「颯君。もうすぐ年明けるよ」    「ん?あぁ」   気付いたらもう58分。 しばらくするとカウントダウンが始まった。
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