新しい日々

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――10……9……8……    「颯君!」   唯はいつの間にか立ち上がって手を差し延べていた。    「おぅ」   差し延べられた手を借りて立ち上がる。 ――5……4……    「「3!2!!1!!!!」」   ――HAPPY NEW YEAR!!!!    「明けましておめでとうございます」    「明けましておめでとうございます」    「ってもう順番だよ!」    「そうだった」   忘れてた。    「今年もずーっと一緒だよ?」    「おぅ!」   いつもみたいに頭をグシャグシャに撫でる。    「エヘヘェ~」   抵抗もせず、ただ気持ち良さそうに撫でられる唯。 ホントカワイイよな……… そして、何事もなく鐘つきも終わった。
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