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「あぁ…だから桜内は後輩だし,音楽専攻だろ?だからだよ。」
と純也はいった。
「それだけ?」
まぁ純也が私に特別な感情がある訳はなく,答えはあくまでも『後輩』だから。
「おぅ。まぁあとは…」
まだ何か言いそうだったから耳を傾けた。
「後は…何?」
私の胸に緊張がはしる。
「…いや!カラオケに通い詰めてるって高校で有名だったしな!!」
「…はぁ?」
期待外れの答えに愕然とした。
「軽音部の中でな,桜内はカラオケマニアっていう噂があって,それなら下手でも歌は歌えるだろうって!」
そう言って純也は笑った。
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