88人が本棚に入れています
本棚に追加
「マニアって何よー!?2週間に1回行ってただけだよ!!」
「だからそれが通い詰めるって言うんだよ。」
「えー?だってあの時はまだお金あったんだもん!!」
「あの時って今はねぇのかよ!ちゃんとバイトしろよー?」
「分かってるよ!」
そんな他愛のない話は延々と続き,気が付けば気付けも変わっていた。
私が家に帰ろうとしたとき…
ヴー…ヴー…
純也の携帯電話が冷たいフローリングの床にひびいた。
「わりぃ!ちょっと待って。」
そういって純也は玄関から部屋へ携帯をとりに行った。
玄関に取り残された私は,静かに耳を傾けた。盗み聞きだなんて感じ悪いよね…。でも聞こえてくるんだ…純也の声が。だから聞いてしまった。後で後悔するとも知らずに…。
最初のコメントを投稿しよう!