続・純也の部屋

6/7
前へ
/372ページ
次へ
「わりぃ!待たせたな!」 さっきとは違い,純也の顔には笑みがあった。 「あ…うん。」 少し驚いた私は気の抜けた返事。 「はい!これかぶって,しっかり掴まれよ!」 そう言って丸いヘルメットを私に渡して,純也はバイクにまたがった。 私はヘルメットをかぶって,純也の後ろにまたがって,ギュッと腰に手を回した。 バイクに乗せて貰うのは初めてだった。 (うわ…恥ずかし…) 自分でも顔が赤くなったのがわかった。 純也のマンションから私の家まではバイクだと20分くらい。だから結構あっという間で… 「着いたよ。じゃあまた明日倉庫でな。」 私はさっきからずっと気になっていた電話の事をきいてみた。 「ねぇ…さっきの電話…彼女?」
/372ページ

最初のコメントを投稿しよう!

88人が本棚に入れています
本棚に追加