サヨナラ

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曲がり始めた思い 胸に秘めたまま 君の手握り返す 触れた途端に瞳 突然濡らした事 ホントは知ってたのかもね それでもかたくなに 演じ続けた恋人 もう…いいんだよ 君の声が響く 別れ際に呟くかすれた一つの愛 終わる事を願う僕 何故か流れる涙 普通が一番だと 今更気づいてしまった 背伸びしていたあの恋 もう戻れない 帰れぬ道 振り返り 間違ってはいないかと問う 君のいなくなったこの部屋に 去りながら残したサヨナラの言葉 いつもと何も変わらない でも もう会えないね 優しい君に甘え 思いやりも知らず 一人の夜に何度泣かせたのだろう サヨナラ最後に呟く僕の唇に いつもと何も変わらない サヨナラのキスを… 初めて見送る背中 ギュッときつく抱いた 涙が君の髪を静かに濡らした
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