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「かっかか香織!?」
もちろん先輩はびっくりした。
まぁ当然といったら当然の反応だろう。
でも自分でも何しているのか分からないという状態だから仕方がない。
なんとなく「離れちゃダメだ」「離れたくない」と思った…
自分でも頭は驚くほど冷静に働いているのだが不思議とうまくコントロールできない。
この状況、どうしよう!!
そう焦っていると、咄嗟にふと思い浮かんだことがあった…
一か八かだ。
「風邪ですか?すごく熱いんですけど…」
なんとも無理のある言葉だ。
だけど思うよりも先に口が勝手に動いていく。
「だって先輩、顔赤いし、ちょっと脈がはやいんですもん。これはきっと風邪ですね!!」
…うまく言えてるかなぁ?
変に思われてないかなぁ?
なんて不安に思っていたが先輩は、ははっと笑いだした。
よかった…
心の中でほっ一息ついた。
その後、由妃先輩は無事保健の先生に診てもらうことができいろいろ話した結果私が先輩を家まで送っていくことになった。
大丈夫かな?
不安と期待が混じりあった気持ちのなか急いで教室まで走っていった。
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