どきどきハプニング

5/18
前へ
/122ページ
次へ
「わわっ、なにするんですか!!」 すっかりぼさぼさになった髪の毛を手で直しながら、ぶすっとした顔で言われた。 「ははっ、そんな顔しないの♪」 そう言って今度は、ぽんぽんと優しく撫でたら「もう…」と言って黙ってしまった。 なんか犬みたい… 仕草がほんとに犬にみえておもしろいなぁって思っていると、香織の頭を撫でている手にポツッと何かがあたった気がした。 なんだろうと上をみたが何もなく、気のせいだろうと思って彼女のほうに見直したら、今度は鼻のあたまに冷たいものが降ってきた。 まさか… と思ったが時すでに遅し。 気付いたころには辺り一面どしゃ降りの大雨になっていた。
/122ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2168人が本棚に入れています
本棚に追加