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「わわーっ」
鞄を傘代わりにしているが、雨は激しく降っているためあまり意味をなさない。
私は辺りを見渡したが、雨宿りできそうなところがなかなかない。
仕方ない…
バサッ
私は着ていた上着を香織に被せ、手をとり走った。
「せ、先輩!?」
いきなりのことにびっくりした様子で私に引っ張られながらもついてきていた。
「ここからなら走っていけばすぐ家につく。けっこう濡れるかもしれないけど我慢して!!」
「は、はい!」
香織は返事をして一生懸命に私のあとをついてきた。
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