かざぐるま

どきどきﾊﾌﾟﾆﾝｸﾞ

「……」

なかなか返事がかえってこない。さすがにあの言葉の後の沈黙はなかなかきつい。

「あのー香織、ちゃん?」

「…」

無反応。香織は固まったまま、どこか一点を見つめるような表情だった。

どうしよう…
うんともすんとも言わない香織が心配になり頬に手を伸ばし軽くペチペチ叩いてみた。

それで香織の時間は動き出したのか、みるみるうちに顔が真っ赤になっていく。そして、赤くなるのに耐えきれなくなった顔は、ボフンと音をたてて爆発した。

「あ!…えっと、その…そんな私!!ダメです!!」

香織は、手を自分の前で勢いよくばたばた振り乱す。

何この子…
やばい…
おもしろすぎる!!!
てか可愛い!!!!!

恥ずかしいのか激しく焦っている香織をみて、そう思った私はすごくいじりたい衝動にかられた。