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「はいはい。分かりましたよ」
毎回相手にするのはさすがにつらいものを感じるので、軽くあしらうことにした。
「何その態度!?冷たくないか!?」
「だって疲れるんだもん」
「ひどいなぁ由妃は!まぁいいさ。そういえば今日烈君の彼女に会うんじゃない?大方さっきもそのこと考えてたでしょ?」
見事に話をかえられた。
こっちとしてはかなりうれしいことだが、さっきまで自分が考えていたことを当てられたのでこれにはびっくりした。
「まぁ、一応…ねぇ。なんでその話なのよ?」
「そりゃあ~だいじなだいじな親友の弟君の彼女ですからぁ、どんな子なのかと思いましてねぇ」
またニヤッとした顔をしながら聞いてくる。
「愛…気持ち悪いよ。その顔。」
愛は背が高く、ほんとにかっこいい顔をしていて、言っちゃなんだか女子にすごいモテる。
しかしその顔のせいでせっかくのかっこよさが台無しになる。
ある種の注意もかねて冗談まじりに言った。
「気持ち悪いとは失礼な!!別にいいけど…。んで名前は何ていう子なの?」
私の言葉の意味を分かってくれたのか軽く流してくれた。
さすが愛!!
ちょっと感動しながら愛の質問を考えてみた。
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