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「あんた…。結構な身分じゃない?また燃やしてあげようか?」 ビクッと蒼史は体を強張らせ、声のする方へ向く。 そこには、器用に仁王立ちし見下し、ユラユラと手に炎をチラつかせた、赤毛の黒い瞳をした猫がいた。 蒼史は趣味が悪いなどと紅子に叫び、怒らせてしまったのだろう、顔を引っ掻きまわされている。 後ろからは、二匹の猫が現れニャ…とため息をつき呆れていた。 黒い毛並みに黄色い班模様の猫が紅子に寄り。まぁまぁとなだめやっと解放された蒼史はプスプスと顔から煙をあげている。 もう片方の白黒柄の毛並みををした猫は、器用に棒を持ち楽しそうに蒼史をつついている。 「…蒼史様、紅子様、榮[ヨウ]様、雅[ミヤビ]様お久しぶりです」 女は4匹に会釈しこれからのやるべきことを説明し出した。 儡王が動き出したことで蒼史達がとめた夢幻戦争の再来が15年後に起こる。 それはすなわち、罪のない人が被害にあうことは避けられないと言うことだ。 数時間後に生まれてくる蒼史の孫は、戦争を止めるだけじゃなく。百年に渡って阻害されてきた4大神で日本をあるべき姿に戻す力をもっていると伝えると、風と共に消えていった…… 「いてて…。さて俺の孫でも拝みに行くか!」 4匹は丘の下にある屋敷へと歩を進めていった…――
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