6人が本棚に入れています
本棚に追加
ポツン…ポツン
季節に関係なくいつもと変わらない表情を映す洞窟の奥深くで…
「お……なんと言うことじゃ。この赤子の背中の紋章は、かの有名な部族の物と一緒じゃ!」
黒いマントを頭から被る老人と一人の若い男だろうか。
まだ生まれて間もない赤子を抱き、背中に浮き出ている紋章を見て驚きの声をあげている
「あの部族の子ですか!?しかし、4つの戦神の敵とされていて、数年前にそのもの達により絶えたとされているのですよ?」
男はあり得ないという表情をしているのだろうか?マントの中からでは伺えない
会話をしているなか、赤子はスヤスヤと気持ち良さそうに寝ている
しかし、背中にある紋章は古代文字なのだろうか?
この世界にはない文字であることは確かだ。
漆黒でとても禍々しく浮き出ているが哀しさを訴えているようにも見える。
ズズズ…
二人の足周辺に黒く霞んだ渦ができる
!!
「いかん!すぐにここを離れ…ぐぁ!」
老人は渦の中から出てきた悪魔のような手に引き込まれ、気付けば周りは次元が歪み高音が鳴り響く
「っ!曹明様!!」
!?―…ぐあぁぁ!!」
男は曹明という老人を助けようとした時、横からロープのような物が無数襲いかかり、身動きが取れなくなる
最初のコメントを投稿しよう!