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「貴様は…ローゼンか?」
霧が完全に晴れ、ローゼンと呼び女は片膝を付き頭を下げる
刹那は水溜まりで自分を確認する
そこに写し出された姿は…白銀の髪に紅眼、肌は薄黒くローゼンと一緒で体全体には何かを表す紋章。
「刹那様。貴殿は100年前の夢幻戦争で四天王の1人として闘った先代の意思を継ぐもの…敗戦し夢と終わった先代の怨みを果たすべくこうしてまた、世界征服をするため私とラディス…いえ…儡王[ライオウ]のもとへ」
有無をいわずに二人は歪んだ闇の中へと消えていった。
曹明は取り込まれていた次元からゆっくりとでてきた。一緒に12才ぐらいの少女が出てきた。
髪は桃色、肌は薄暗く、服はゴスロリを着ていて、とても曹明と親しいようだ。
「儡~なんであんな無理な事をしたの~」
少女はクルクルと回りながら質問した
「まったく!アイツは先代が手を焼いただけあるな!この演技もかなり腰にくるしな」
儡は首などを鳴らしていると、姿が成人男性へと変わっていく。本来の姿なのだろうか?
髪などは夢幻戦争で元凶となったラディスにそっくりなのだ。
元の静けさを戻した洞窟で突然の騒音に驚いた赤子の泣き声が木霊した。
二人はその声がする方へ歩みより、少女はウキャーと目をハートマークにしながら、赤子に頬をずりをする。
「ねぇねぇ!この子が凱?可愛い~~♪」
「そうだ!刹那に付いて来た女が俺の好みでな?襲って孕ませて生まれたわけ」
母親は途中で産んだあと消息を絶ち、仕方なくこの洞窟まで連れてきたが、儡はどうしようかと迷っているみたいだった。
少女は自分が育てると言い大事そうに抱き上げ、儡がつくった次元へと消えていった。
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