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―トントンットントンッ―
朝、下の台所から包丁の音が響く。
「・・・誰・・・」
この家には、私と双子の弟しか居ないハズ・・・
弟は料理が下手で私が台所の出入りを禁止した。
―トントンットントンッ―
慣れたように一定のリズムを刻み包丁の音が響く
『雪~、柊~、いい加減起きなさい!』
・・・へ?母さんの声・・・?
有り得ない、有り得ない・・・母さんはもう居ない・・・
―ドンドンッ―
「雪っ!雪っ!」
人が考えるをまとめてるときに・・・💢
「・・・なによ・・・」
「なんで、母さんと父さんが居るんだよっ!」
「・・・知るか💢」
『二人共いい加減にしなさいっ!💢』
中々降りて来ない私達に我慢の限界が来たのか、母さんとそっくりな声の持ち主が階段を上がって来た。
『雪っ!柊っ!お父さんはもうテーブルについてますよっ!💢早く降りてらっしゃいっ!』
私達はその場に固まった。
母さんが死んでしまった当時のままで、私達の目の前に立っていたのだ。
「母さん・・・?」
『なぁに?雪?』
「えっ・・・とぉ・・・おはよう///」
『はいおはよう、さ、二人共早く降りてらっしゃい。朝ご飯が冷めるわ』
「・・・へい・・・」
私達は促されるまま階段を降りた。
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