~第四章夢のアト~

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何年振りだろうか・・・ 家族四人での食事・・・ 有り得ない光景が私の目の前に広がる・・・ 「雪?聞いてた?」 母さんが心配そうに私の顔を覗き込む。 「・・・えっ・・・ごめん・・・聞いてなかった・・・」 「もうっ!今日はお父さんがお休みだから、お出掛けしましょって・・・」 「・・・どこに?」 「○×公園よ🎵雪も好きでしょ?」 近所の公園の名をあげて母さんは笑う・・・ 「嫌だ。俺は行かない。」 柊は短くキッパリと言った。 「・・・どうして?柊も好きでしょ?あの公園・・・」 私も嫌だ・・・だって公園に行く道には、母さん達が事故を起こした場所があるから・・・母さん達が死んでから一度もあの公園には行ってない 「・・・もっと派手な所行こうよ、遊園地とか、ショッピングモールとかさ」 「・・・そうか・・・」 父さんも母さんも凄く悲しい顔をして頷く 「新しい登山靴が欲しいと思ってたからな、行くか」 父さんの趣味は登山 「私も新しい刺繍糸が欲しいのよね、いいわ行きましょ♪」 .
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