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ほらね、身構える必要もなかったじゃないか。
うわぁ、さっきまでの緊張感を返して欲しいくらいだ。なんせ、なんの変哲もない単なる解任だし……ん? 解任? かいにん?
「って……えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
部屋全体に響き渡る驚愕の声。
いやいやいやいや、嘘だろオイ! マジで!?
マジでなのかオイこれどうすんだっ! つか、解任って補佐をクビにされたのかっ?
と、とりあえず落ち着け、落ち着くんだ。冷静に……冷静になってタイムマシンとドラ〇もんを探そう。いやいやいや、そんなのよりも、スタンドを発動して……そして時は動き出す。
なんやかんやで冷静になってないぞ僕。えーっと、本当に解任なのか?
「師団長、解任ってどういう──」
震える僕の声を遮って、榎本師団長はニヤニヤしなやがら口を開く。
「そのままだ、春日一尉。第13特殊遊撃戦隊自体が再編成を行い、戦力の増加と汎用率の向上を目指す。しかし人手不足もあるので、補佐という役職を廃止し、大隊等で採用されている第1係を新たに設置する。要するに補佐を1つの部署にしたという訳だ」
な、なるほど……とりあえず補佐をグレードアップしたというわけか……。
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