第2章

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僕はあの後、疲れが出てすぐ寝てしまった。 昨日は怖かったなぁ… あの金髪の人、なんだったんだろ。 …新しい防犯グッズ買っておかなきゃ… 「世久ー!おはよう」 ぼけっとしている僕に話しかけてきたこの人は…高円寺 鹿音(コウエンジ シカネ)。僕の親友。 頭が良くて…お坊ちゃまで…でも嫌みっぽくない、とっても優しい人。 「おはよ、鹿音」 「あれ…なんかいつもの可愛いさが半減してるよ?嫌な事でもあった?」 可愛いさって…何言ってるんだろ。 「まぁ、不良に絡まれたり…」 「え…でも見た感じ怪我は無いみたいだね!良かったー…」 僕は鹿音の細い手でくしゃくしゃと頭を撫でられた。 「いくら不良の息子だからって、危ない人に近付いちゃ駄目だよ?」 鹿音には僕の家族の事も話している。秘密にする事でもないし。 「心配しなくて大丈夫。僕、新しい防犯グッズ買うし!」 「…スタンガンだけで十分だろ」
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