第2章

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僕はいつものように下校し、家に向かっていた。 今日はお父さんが家にいるから…護身術でも教わろうかな。 そして、家の近くまで来た…その時。 「お願いしますっ! 俺、惚れちゃったんすよ!」 「とっとと帰れバカ!! 世久と何か関係でもあるのか? 一言も話してねぇんだろ?」 「その通りです…」 また、あの人が来ていた… 昨日みたいに僕の話をしている… ゆっくり近付いていくと、この人は僕に気付いて凄い勢いで駆け寄ってきた。 「あのっ…昨日はすみませんでしたっ! 俺、後藤 隆司(ゴトウ タカシ)っていいます! 良かったら、是非是非俺の物…恋人になって下さいっ!!」 ギュッと手を握られ、僕は一歩身を引いた。 「あ…稲森 世久です…はは…」
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