第2章

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家に入ると、リビングに妹とお母さんがいた。 妹は、未久(ミク)って名前。中学3年生だけど…ものすごく派手だ。 金髪だし、ピアス穴は平気で開けてるし…夜遊びも多い。 たまに「似てる」って言われるけど、はっきり言うと嬉しくない… 「世久、ごめんっ! アタシが買い物に行かせたからあの男の子が来たんでしょ?」 お母さんが話しかけてくる。 「うん、お母さんのせいだよ。 『恋人になって下さい』とか言われたし… 責任とってよ…」 僕が言うと、 「でもさぁ、お兄ちゃんは、やっぱり男と出来ちゃう運命なんだよねー。 まぁ、小学校からずっと男子校だから仕方ないんじゃん?付き合ってあげなよー」 …未久が、こんなことを言ってきた… 「やだ!絶対OKしない!!男だもん!」 「じゃーさ、お兄ちゃんが女になればぁ?ウチより可愛いから大丈夫だって!」 「お母さん、世久の女装見てみたーい♪」 …僕は、散々女2人にからかわれてしまった…
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