4088人が本棚に入れています
本棚に追加
家に入ると、リビングに妹とお母さんがいた。
妹は、未久(ミク)って名前。中学3年生だけど…ものすごく派手だ。
金髪だし、ピアス穴は平気で開けてるし…夜遊びも多い。
たまに「似てる」って言われるけど、はっきり言うと嬉しくない…
「世久、ごめんっ!
アタシが買い物に行かせたからあの男の子が来たんでしょ?」
お母さんが話しかけてくる。
「うん、お母さんのせいだよ。
『恋人になって下さい』とか言われたし…
責任とってよ…」
僕が言うと、
「でもさぁ、お兄ちゃんは、やっぱり男と出来ちゃう運命なんだよねー。
まぁ、小学校からずっと男子校だから仕方ないんじゃん?付き合ってあげなよー」
…未久が、こんなことを言ってきた…
「やだ!絶対OKしない!!男だもん!」
「じゃーさ、お兄ちゃんが女になればぁ?ウチより可愛いから大丈夫だって!」
「お母さん、世久の女装見てみたーい♪」
…僕は、散々女2人にからかわれてしまった…
最初のコメントを投稿しよう!