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そして、お父さんがリビングに入ってきた。
「世久…あいつ、マジでお前のことが気に入ったみたいだぞ…」
お父さんが落ち込んでいる…
「お父さん…僕、すごく怖い…」
僕は上目遣いでじっとお父さんを見つめてみた。
こういう時に可愛い子ぶると、今後のお小遣いアップに繋がるから…
…お父さんは、みるみる内に赤くなる。
「よ、世久…大丈夫だ!お父さんが優しく護身術教えてやるからな!」
「あー、ちょっと!妻に接する時よりも優しいじゃない!」
お母さんは、苦笑い…
「お兄ちゃん、ウチより可愛い!お父さん真っ赤じゃん」
未久は、ネイルを塗りながらケラケラ笑っていた。
そのあと僕は丁寧に護身術…というより暴力?を教えてもらった。
これで、不良に絡まれても大丈夫…かな?
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