第3章

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僕は翌日、教室で鹿音とお弁当を食べていた。 「えー!不良が家まで来たぁ?」 「うん…『俺の物…恋人になって下さい!』だって。」 「『俺の物』って言っちゃってるじゃん…危ないよ…」 「まぁ僕は付き合う気無いし、もう来ないでしょ」 「でも…」 鹿音は僕をものすごく心配してくれている。 やっぱり優しいなぁ… と、和んでいたその時。 「世久さーん!!」 誰かが後ろから、僕に飛び掛かって抱き付いてきた… 恐る恐る確かめると、それは昨日の人…隆司さん、だっけ。 「旨そうな弁当!でも、世久さんの方が絶対に…」 隆司さんは僕に抱き着いたまま気持ち悪いことを言い出す… 「あのー…」 何でここに? 「世久さん!まさか、同じ学校だったなんて…これは運命ですよね!」 そういえば…隆司さんが着ているのはこの学校の制服… 「しかも、同じ学年!俺、隣のクラスなんです!」 …とんでもない事になってしまった… 「世久さん、一緒に帰りましょうよ!」 「いや…その… 僕、あなたと付き合う気は…」 「隆司って呼んで下さい!俺、まずは友達から頑張りますから! では、また放課後に!!」 隆司さんはそう言い捨て、走って教室から出ていった…
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