第3章

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僕は午後の授業を受けながら、色々と考えていた。 隆司さん…本気っぽいなぁ… 別に僕、男同士だから とかは気にしないけど… 不良だから、不安… そして、ついに放課後になってしまった… 「世久、一緒に帰ろーぜ」 いつものように同じ帰り道の友達に声を掛けられる。 どうしよう… 「んーと…その…」 「なんだ?世久、俺達と帰りたくないのかー?もしかして、恋人でも出来たとか?」 友達がからかってくる。 「いや、別に…」 「じゃー早く帰ろうぜ」 そう言われてしまい、友達と一緒に教室から出た…その時。 「世久さんに触ってんじゃねーよ!」 出た…隆司さんだ… 友達は短く悲鳴を上げて逃げていく… 「世久さんっ!邪魔者は消えましたし、帰りましょう」 僕は半ば強引に、隆司さんに手を引かれて下校した…
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