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僕達は、近くにあった公園のベンチに並んで座った。
「世久さん、これどうぞ!」
隆司さんは僕にソフトクリームを差し出してくる。
「ありがとう…でも、隆司さんの分は?」
「俺の分はいいんです!さぁ、食べて下さい!」
うーん…なんか申し訳ないな…
でも早く食べないと溶けてしまうから…遠慮がちにソフトクリームを舐めた。
「んー、おいしい!ありがとう、隆司さん」
「本当ですか?!良かった…」
隆司さんは、赤くなった頬を指でかいている…
「あ…アイス溶けちゃう!」
僕は、急いでソフトクリームを舐めるけど…反対側は間に合わない。
「隆司さんっ…手伝って!」
「え…いいんですかっ!?よっしゃ…!」
隆司さんは、幸せそうに反対側を舐める。
「うぉ…10割増しで旨い!」
やっぱり変な人だ…
「隆司さん…」
「何すか?」
「もしかして…僕を怖がらせない為にそんなキャラを演じてるとか?」
思い切って聞いてみると…隆司さんは固まった。
「もしかして…バレてました?」
やっぱり…キャラ隠し通そうとしてたんだね。そうじゃないかとは思ってたけど…
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