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「世久!大丈夫か?顔赤いぞ」
「…健のバカ!!もっと早く見つけてよ!」
僕は健をポカポカと叩く。
「世久…全然痛くない」
「うるさい!バカ!!」
…悠ちゃんは、呆然と見つめている。
純情だった悠ちゃん、誰にあんなこと教わったんだろ…
きっと、心が汚れた人間だよね…
「健!聞きたいことがあるんだけど」
僕は、犯人第1候補の健を別の部屋に連れ込む。
「な、何だよ…もしかして…告白…!」
「健…悠ちゃんに何を教えたの?」
「え…悠?別に何も」
「嘘つき!もう、本人に直接確かめるから!」
絶対健が犯人だ…そう確信した僕は、悠ちゃんに直接尋ねた。
「悠ちゃん…誰にあんなこと教わったの?」
「…健だよ」
やっぱり…
「どんな教え方された?」
「健が寝言、言ってた。
『世久のココ…おいしいよ』とか、『世久、可愛い声出すね』とか。あと…」
「うぅ…もういいから!」
健の変態!
「世久…どうした?怖い顔して」
ヘラヘラしながら健が向かってくる。
「健のバカ!変態!悠ちゃんに何教えてんだよ!絶交だ!」
「よ…世久!?俺は何も…」
僕は健を無視して、武道室へと走った。
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