不良(笑)

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「あー眠い……」   目をこすりながらダラダラと歩く俺、名前は金石和人(かないし かずと)特徴は髪の毛くらいか。     昨日は入学式だったから今日から学校で授業が始まる。ぶっちゃけサボりたいが。   「おい」   「ん?」   そんな俺は今、登校途中なのに数人の男に声をかけられた。   「間違いない……人間兵器だな」   「……違います、人違いです」   人間兵器とは勝手につけられた俺のあだ名。     全く……誰がこんなダセェあだ名つけたんだか……   「ふざけんなよ……お前、俺の顔を忘れたんじゃねーだろうな。この額の傷はお前がやったんだぜ」   やれやれ……またリベンジか。   「悪い、雑魚の顔を覚えるほど賢くないんでな」   俺は挑発するように言葉を飛ばした。   「黙れ!!死ねぇ人間兵器!!」   そう言うと男達は一斉に襲いかかってきた。     あーヤダヤダ。毎回同じ戦法じゃねーか。   「アンタらに殺される筋合いは毛頭ないし、俺学校行くから道開けて」   俺はしゃがみ込み、蹴りで相手の足を払った。   すると男達はドミノのように重なり、倒れ込んだ。     しかも皆して頭打ち付けてやがる。   「おっ、我ながら上手いな」   俺は立ち上がり、学校へと向かった。
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