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俺は声が聞こえた方へと歩く。するとそこには怯えている女の子がいた。
ショートカットで身長が小さめの女の子だった。
「あの……その……」
女の子はうつむきながら、聞き取るのも難しいほどの声で話かけてきた。
「す、すいません……でした」
「え?いやぁ……まぁいいか」
ろくに返事もできない俺は、髪の毛をポリポリとかきながら席へと戻ろうとする。
「ちょっとまったぁー!!」
(ゴスッ!!)
今度は後頭部に肘打ち……かな?。いてぇ。
「人が謝ってやってんのになんだその態度は!!」
うわぁ……なんだこのエラソーなポニーテール女は。
「あ、彩ちゃん!!……可哀想だよ」
「可哀想?こんな奴はこれくらいはかましとかないと!!」
俺は騒いでいるポニテを無視して立ち上がり、そのまま自分の席へと戻ることに。
「あ、コラー!!人の話は最後まで聞けー!!」
「……だが断る」
「……彩ちゃん」
「どうしたの?」
「授業……始まってる」
あ、今の騒ぎ見られてたの?
「………………君達」
説教コース入り確定……かな。
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