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こうして俺は異世界へと旅立った~巳槌洋平の場合
その日、俺はいつも通りの朝を迎えた。
今まで通っていた中学校を卒業し、今は高校が始まるまでのなんとも言えない時間を過ごしている。
もっとも、家にいても母親が勉強しろだとか煩わしいからいつものように家を出て街でブラブラしてる。
この日俺は機嫌が悪く、人を避けて裏道を通っていた。
正直に言うと中2病みたいな感じだ、なんだか無性に異世界とかに行きたくなる。
ダルい…。
なんか面白い事ないかねぇ…、ピンクのワニが空を飛ぶとか。
ガッ!!
考え事をしていて思いっきり何かにつまづいてしまった、ピンクのワニではなく俺が飛んでしまった。
はっきり言って無様だ。
痛い…(泣)
「グルルルル…」
ん?
なんだこの変な鳴き声は?
俺は恐る恐る妙な鳴き声を出したほうを見た、付け加えればさっきつまづいた所だ。
「グルルルル…」
何ですかアレ?
あんな巨大なトカゲなんて居たっけ?
生憎俺の頭の中にはあんな巨大なトカゲなどおらん、つうかありえん。
「痛いって…」
大トカゲに乗っている少女が伝言でも伝えるように言った。
「……はい…?」
ワケガワカラナイヨ?
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