こうして俺は異世界へと旅立った~巳槌洋平の場合

2/6
前へ
/40ページ
次へ
「だからクルが痛いって…」 どうやら俺の混乱が見えたのか少女が分かりやすく答えてくれた。 つうか痛かったのそのトカゲでしたか… 「えっと~…ごめんなさい?」 「クルルルル~?」 「…素直ね、疑問系だけど」 いや…謝らないで噛まれたりしたら嫌だし。 ていうか…危なく無いの? めっちゃ普通に乗っとりますが、トカゲってたしか肉食じゃなかったっけ? 普通喰われない? つかそんな服どこで売ってるんですか? もう怪しげな敬語しか喋れませんよ、ぼかぁもうほんとに。 「それじゃ今度は疑問系にしないでちゃんと謝ろっか☆」 ハイ…? 語尾に星いきなりのキャラ転ですか? なにげに可愛いから何も言えねぇYO! だったら仕方ないよな!? 「ごめん」 男らしい土下座のオマケ付きさ! なんかあのトカゲにつまづいてから混乱しまくりのような気がする… ため息しかでんな…はぁ… 「………」 沈黙が痛い、針のむしろ気分デス涙チョチョギレマス 「クルルルル~」 「クスクスクス…」 笑ってる…とみていいのだろうか、トカゲと少女は何故か楽しそうだ。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加