第零話+α―神話1―

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今から随分前の伝説に有った 北の朱雀 東の青龍 西の白虎 南の玄武 別の話では 火の聖霊イフリート 水の聖霊ウンディーネ 氷の聖霊セルシウス 風の聖霊シルフ 雷の聖霊シヴァ 地の聖霊タイタン 光の聖霊ルナ・アスカ 闇の聖霊シャドウ 金の聖霊テイラ それらは存在しないはずの伝説 しかしその全ては確実にこの世界にいる 実質、如月夢苳の身体の中に眠っている 眠っている伝説は誰かは知る人はいない それを知っている…いや知っていたのは今はいない夢苳の両親だけ 夢苳本人さえしらない事実それはいつか何かの拍子で目覚めるだろう 「……は…………ねば…」 誰かの声が聞こえる いや頭の中に直接入り込むような感覚 「しかし………では………」 「……だな…………まで…………か…」 この声の張本人は見えない…というより一面真っ暗で有るのは声だけ この神話は長い年月を経て現実になろうとしていた
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