第零話―プロローグ―

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仕方ない……場所分かんないけど行くか…何とかなるだろ 「あの……如月くん…」 後ろから女子の声が聞こえた為に俺は声の方向に身体を向けた 「うん?」 後ろにいたのは二人の女子生徒だった。 俺いきなり何かしたかい? 「えと…講堂室の場所が分からないなら、良かったら一緒に行かない?」 おぅ!何もしてないのにラッキーだ!さっきは何とかなるとか言ってたけど絶対迷子になるしな…何てったって講堂室だけで最低4つあるんだから 「あぁ、サンキューな♪ならお願いしようかな」 俺は声のトーンこそ変えなかったが喜びに塗れている。このままならヒャッフー☆とか言って一人暴走しかねない 「なら行こっか♪」 もう一人の女子がそう言って歩き出した。俺を誘ってくれた女の子は少しだけ顔を赤くして後を追い掛けていった 俺は顔を赤くした理由が分からずに首を傾げながら歩き始めた なんて鈍感、素晴らしいぜ主人公!
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