第一章 失踪ーそして腕輪

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何故なら先輩が居なくなってから俺は何故かぴりぴりしていて、何処か今までと違ったからだ。 何故か最近は夢...いや、悪夢も鮮明に憶えている。 そして、気のせいか日増しに夢が更に悪くなって来ている気がする。 いや、違う。夢が悪くなっているんじゃない。 夢の内容が少しずつ進んできているんだ。 夢が進むたびに俺は何かに蝕まれている気がする。 そして、俺が今悩んでいる理由は別にもあった。 先輩がいなくなった日、最後に先輩に会っていたときの記憶が曖昧なのだ。 先輩一人だけだった気もするが、先輩以外にも誰かいた気がするのだ。 そして、俺は先輩と話した内容を憶えていなかった。 その事が引っかかるのだ。 重要な事だったはずなのに、憶えていないのだ。 っそいて考え事をしている内に、学校の中を終了のチャイムが鳴り響いた。
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