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私達は楢崎亜依子のお墓を探しに出てから2時間が過ぎようとしていた
窓の外を見ると、まだ日は上がっている
でも、もうそろそろ見つけたいところではあった
あれから既に3つの墓地を探したが、楢崎亜依子のお墓はなかった
本当に、ここにお墓はあるのか疑い始めていた
皆も、そう思っているみたいで、探すと言うよりはボーッと景色を眺めているようだった
政樹『朋香…あれ、そうじゃないか?』
政樹が指差す方を見ると、階段を上がったところにお墓のようなものが見えた
朋香『そうかも…行ってみようよ』
政樹『あぁ…あそこにあればいいけどな』
政樹は階段手前の空地に車を止めた
錦戸『ここになかったら、どうする?』
錦戸さんは答えをわかっていて敢えて聞いてきた
政樹『諦めます。これ以上時間を無駄にはできない。娘だっていつ現れるかわからないし』
今日は、まだ現れてないが、いつ現れてもおかしくない状況だった
なので、ここを最後にお墓探しは諦める事にした
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