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錦戸『他にねぇ~…』
錦戸さんはソファの背に、もたれ掛かり天井を見上げて考え込んだ
朋香『じゃあ、准は何で錦戸さんに私達を守る様に頼んだんですか?』
私の問いに錦戸さんは天井を見ながら答えた
錦戸『それはオレが超能力者だから』
超能力者……?
錦戸さんは天井を見るのをやめて、視線を私に移し話始めた
錦戸『信じる信じないは別にして、オレは人に触れると、その人の過去が見れる能力を持ってるんだ』
それって…つまり…
美紀『サイコメトラーですか?』
私より先に美紀が聞いた
錦戸『まぁ…そんなようなものかな。因みにもう一つ能力がある』
朋香『もう一つ?』
錦戸さんは徐にポケットからライターを取り出すと笑って言った
錦戸『このライターをこうすると…』
すると錦戸さんが手に持ってたライターが消えた
朋香『あ…あれ…?』
テーブル…ソファを見るが、ライターは見当たらない
錦戸『え~っと、あんた。内ポケット見てみな』
政樹を指差して錦戸さんは言った
政樹『オ…オレ?内ポケットって…』
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