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錦戸『じゃあ。あんた手を出してみなよ』
話を聞いていたのか、戻って来た錦戸さんが政樹に向かって言った
政樹『えっ!?…あ!はい!』
政樹が手を差し出すと、錦戸さんがその手を握り目を瞑った
そして、政樹に問い掛け始めた
錦戸『あんたしか知らない方がいいよな?…え~っと…嫁さんに内緒で車買おうとしてるな』
すると、政樹の顔色がみるみる青くなっていった
紗英『本当?政樹?』
顔は笑っているが目が笑っていない紗英を見て、政樹がアタフタし始めた
政樹『ま…まさかぁ~…』
明らかに様子がおかしい政樹に紗英が更に詰め寄る
紗英『嘘ついてたら…どうなるかわかってる?』
その言葉に政樹が慌てて視線を逸らす
政樹『買おうとしてるだけだから…まだ買ってないし…ハハッ』
錦戸『えっ?金払ったでしょ?頭金』
……………
政樹『……………』
急に寒気がして、身震いする
横を見ると紗英の顔が…鬼?に…
紗英『ま~~さ~~き~~…』
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