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「・・・で、一時的と言ったけど、その一時的っていうのは一日とちょっとしかもたないのね。・・・だから、秋勾ちゃんに手間をかけさせちゃうんだけど、毎日ここにきてもらわなくちゃならないんだけど・・・」
ごめんね、と手を合わせてぺろっと舌を出す菊代はまるで祖母という感じが全くしない。下手したら希咲の子供と間違われそうである。
「はぁ。大丈夫ですよ、わざわざ僕のためになんか魔法みたいなの使ってくれることに感謝してるくらいです」
「そう?・・・それじゃ、明日のこの時間もここに来てくれる?」
「はい。・・・でも、どうしてわざわざこんなことを・・・」
「あっはははは!詩織が助けたいだなんだうるさかったからね、あべし!」
希咲は鳩尾に綺麗なストレートを入れられ一発で墜ちた。墜としたのはもちろん詩織。
「よ、余計なこと言わなくていいの!それに秋ちゃんを助けるのは最初っから決まってたでしょ!」
「でも人一倍熱心だったじゃない?」
「おばあちゃんまでそういうこと言う~」
そうやって皆が詩織をいじめているところに、カルマが仲裁に入った。・・・が、詩織の流れ拳を受け、ダウンした。
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