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「いや、不服ってことはないよ」
「じゃあいいじゃない」
「でもさ、まだお互いのことも知らないのにいきなり結婚って言われても・・・」
ていうかまず、普通は一目惚れでも、付き合って、という段階から始まります。
「四の五の言わずに問答無用。別にあんたのことが好きでこういうこと言ってる訳じゃないし」
「それって・・・」
まさかそういう恋愛詐欺とかだろうか、と秋勾は身構えたが、そしたらそんなことわざわざ言わない。
「とにかく、結婚なさい。文句は一切聞かないわ」
「む、無茶苦茶だ・・・」
秋勾は理不尽な要求に困り果てた。狐にケータイを取られたと思ったら、今度は初対面の狐巫女に結婚しろと言われて・・・って、まさかさっきの狐はこの子なのだろうか・・・。
とにかく無茶苦茶な要求に困る秋勾。かるーく、はい、そうですかと返事が出来るようなことでもないのだ。・・・まぁ、作者的には全然OKっす。←聞いてない
しかし少女は早く首を縦に振らない秋勾にイラつき始めていた。時間の経過でどんどん眉尻が吊り上がっていく。ただいま傾斜45度で、下手したら縦になるんじゃなかろうか。
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