女の戦いⅠ

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 それでも昏はなんとか理解してくれたようで、眉の傾斜を若干緩めてくれた。  「・・・そのままの意味ってこと?・・・神様よ」  秋勾はもちろん昏の言うことがわからなかった。ていうかわかっててもだめだこいつ早く病院に連れていってあげないと、と同情した思考になった。当たり前の反応・・・なのか?  「・・・何よ、その『だめだこいつ早く病院に連れていってあげないと』って顔は。殴るわよ」  「え・・・えええええ~」  どんな顔しているんだろうなぁ。っていうか殴るって穏やかじゃない・・・っていうか女の子がそんなこと言っちゃいけません!って考えていたら額をグーでえぐられた。こういうやり方の方が痛かったりする。  「~・・・!」  「そういうことばかり考えてる罰よ。悔い改めなさい」  どうしてこう生意気というか偉そうというか高飛車というかなんだろうなぁ~と涙目で見ていたところ、歯ぁ食い縛る?と言われたので小動物のように縮こまって震えていた。・・・てかこの人(?)、まさか人の考えてることが読めるのか?  「・・・あの、神様っていうのはとりあえず信じる」  昏の眉傾斜が5上がった!
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