女の戦いⅠ

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 「うーん・・・」  ここまで気持ちいいくらいに勘違いしているなら、むしろそのままにしておこう、と秋勾は昏の優梨に対する見解を正さずにいた。  優梨は嘘にしてはいけしゃあしゃあと言い切っている。こっちもこっちですごい。・・・まぁ、そんなことはいいとして。  「えーと・・・私がその、なんたら・・・ことだま?が使える・・・からして、お兄ちゃんを離婚させることが出来るっ!」  「っく・・・でも、説明したでしょ?私が結婚しているから今秋勾を危険から守れているのよ?」  「そんなもの!私の道理でこじ開けるっ!」  本当に出来そうだから恐ろしい。昏も黙ってしまった。秋勾は自分のことなのに、お~、とか感心していた。  「・・・でも、結婚を妥協してあげられる唯一の条件を出してあげます」  「なっ・・・!」  偉そうに語る優梨に、昏は自分が上の立場にいられないので眉が吊り上がったが、言う通りにしないと、話術とやらで婚約破棄されてしまいかねないため、渋々下手に回ることにした。  「・・・わかったわよ!それで?条件は!?」  「ふっふっふ・・・それは、後編に続くっ!」  「・・・なっ!?」  お約束。
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