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「うーん・・・」
ここまで気持ちいいくらいに勘違いしているなら、むしろそのままにしておこう、と秋勾は昏の優梨に対する見解を正さずにいた。
優梨は嘘にしてはいけしゃあしゃあと言い切っている。こっちもこっちですごい。・・・まぁ、そんなことはいいとして。
「えーと・・・私がその、なんたら・・・ことだま?が使える・・・からして、お兄ちゃんを離婚させることが出来るっ!」
「っく・・・でも、説明したでしょ?私が結婚しているから今秋勾を危険から守れているのよ?」
「そんなもの!私の道理でこじ開けるっ!」
本当に出来そうだから恐ろしい。昏も黙ってしまった。秋勾は自分のことなのに、お~、とか感心していた。
「・・・でも、結婚を妥協してあげられる唯一の条件を出してあげます」
「なっ・・・!」
偉そうに語る優梨に、昏は自分が上の立場にいられないので眉が吊り上がったが、言う通りにしないと、話術とやらで婚約破棄されてしまいかねないため、渋々下手に回ることにした。
「・・・わかったわよ!それで?条件は!?」
「ふっふっふ・・・それは、後編に続くっ!」
「・・・なっ!?」
お約束。
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