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[大正12年9月]
ぶっ壊れた街を徘徊していた兄貴が偶然にも聞いてしまった考えられない流言飛語。
足を撃たれた兄貴の為に担架をこさえたが、数時間後には漬け物屋の親父さんが殺された。
各地に散らばった自警団のくそったれ共に投げかけた命乞いっつぅ愚問が出戻り、
たった数日で数千人の人間の命が散った、どうやら親族の生き残りは俺一人らしいな…
小せぇ時から仲がいい連れを見に行こうかと思って大通りに出た瞬間息を飲んだよ。
高く積んだ死体の山の前で自警団が人間じゃねぇ目をして俺を見ていたんだ…
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