カイザー・ソゼ

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-London- あいつの話だぁ? 一言で言やぁありゃ人の形をした悪魔だな。 凡人にゃ想像もできねぇやばいことばかりをしやがるからなぁ。 この辺りじゃ奴の逸話だらけさ。・・・まぁ聞くなら掛けな、へへ。 僅か5歳で家族を屋敷ごと焼き殺した 人の頭を易々ブチ抜く感情のない見事な仕事師さ。 マルセイユの奴隷市場じゃ3人の男をゴミ屑にしたってな ある時は報復の証として何人もの子供を湖に投げた フランクフルトの情報屋は皮を剥ぎ豚共の餌 モロッコのヤク売りに投げたのがただの財布かと思えば  人の背中の皮の財布だった 奴がトルコ生まれとは巷の噂さぁ。 少し前ジェノバに居たとの情報だけどな今はどうだかなぁ。 欧州の地下経済を左手で転がし 悪魔を手下に置き神に手を伸ばし 不自由になった右足を引く妙な男 迂闊にその名を出すのは死にたいと言うようなものよ。 ・・・ってな、知ってたかい? 男の名前はカイザー・ソゼさ。 それも偽名らしい、元々名前がない野郎でな。」 「・・・1つ聞いていいか?・・・あんたの右足の痣・・・」 「運が悪すぎたな、旦那も死にたいようだなぁ」
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