居眠り

2/5
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
 彼は看護学部の2年生で、僕の友達だった。看護学部なだけあって、誰にでも優しく穏やかな性格だった。学部は違ったが、彼と僕は仲が良く、よくお昼を一緒に食べたりした。  看護学部は男女比が1:8とかで、圧倒的に女子の方が多かったが、彼はなんというか…恥ずかしがり屋で、元々女子と話すのがあまり得意ではなかった。そのせいか、そんな羨ましい環境にいるくせに、彼女もまだいなかった。  それでも最近やっと、女子と仲良く喋るのを見かけるようになった。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!