素直にありがとう

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春の日差しが 眩しい 桜吹雪の下 あなたと歩く 淡いピンクの花びらが 風の中を ふわりふわりと揺れていく ふと花びらを追いかける私 パンッ!パンッ! 「何してるの?」とあなたは聞く 「桜の花びらを 両手で捕まえると 幸せになれるんだって  でもなかなか難しいなぁ・・・」 としょぼくれた顔で 桜の木に目をむける そんな私を見てあなたはクスッと笑った パチンッ! いきなりの大きな音に私は振り向いた 得意げそうにあなたは私を見る 「ん?どうしたの??」 そっとあなたは私に両手を開いて見せた 「あっ!花びら 凄いねぇ」 びっくりする私にあなたは・・・ 「ほら、幸せをあげるよ」 ちょっと照れながら差し出した 小さな一片の花びら 私は両手で包み込み そっと胸に当てた あなたから貰った小さな「幸せ」 ずっとずっと大切にするねっ ありがとう・・・幸せにして下さいimage=151586333.jpg
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